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カルレスのオリジナルなベースプレイは、パコのグループに欠かせない存在となっただけでは無く、フラメンコのミュージシャンとして彼自身が重要な人物になった。"家を屋根から建てた感じだったな”と言う彼、今、後ろを振り返って、音楽的にも、人間的にもラッキーだったという。"いつも自分より知識の豊富な人に出会えたからこそ自分が成長する事が出来たよ”。
Carles
Benavent
カルレスベナベン
膨大な数のカンタオール、トカオール、バイラオールと働いたカルレス、"名前をあげるのは止めておく、忘れるのが有ると言けないから”とのこと。"ラウレン·ポスティーゴとも働いたぐらいだからな”と冗談がてらに言う。カマロン·デ·ラ·イスラとは、"カジェ·レアル"
"ビビレ”"ソイ·ヒターノ”のレコーディングに参加している。カマロンは、カルレスをフラメンコの世界に定着させた人物と言えよう:
"パコと一緒に働き始めた未だ1年目の事だったんだけど、ポルトでのコンサートで
"コロンビアーナ”を弾きにステージに出たら、観客のフラメンコ達が、"中国ギターの奴出て行け!!”って叫び始めたんだ。その頃僕はフラメンコの中では望ましく無い存在だった。まだ若かったけど、別に気にしなかったし、カマロンのおかげでそんなハプニングはすぐ無くなったんだ。カマロンの
"カジェ·レアル”でブレリアを弾いてからの事さ。レコーディングした後、パコに言われたんだ、"もう大丈夫だ、心配する事ない”ってね。カマロンと一緒に働いてるって事で、フラメンコとして認められるようになったんだ。"コフラディア”の一員として認められたのさ。カマロンのおかげで、"このカタラン(カタルーニャ出身と言う意味)のプレイを聴いてやろう”って事になったのさ。カマロンと働くのはフラメンコとしての認識を得るようなものだった、ジャズの世界でマイルス·デービスと働くのと同様だね。それ以来花道さ。皆知ってるだろうけど、純粋主義フラメンコ達は本来パコを批判してたんだ、僕をじゃなくてね。まあそう言う人もいなきゃいけないんだけどね、いろんな意見がなきゃいけないから。物事がうまく行く為に、対立した観念の微妙な釣合が必要な時が有るんだ。だけどやっぱり一番大切なのは、シーンが進歩して行く事”。
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| "僕は専門科じゃ無いけど、今、シーンの状態はいい感じだと思う、野心を感じる |
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トマティート、エンリケ·モレンテ、レメディオス·アマージャ、デュケンデ、カルメン·リナーレス、ペペ·アビチュエーラ、カニサレス、ラモン·エル·ポルトュゲース、ペペ·デ·ルシア…大物アーティストがカルレスのべースをフューチャーした事の無いケースは少ない。あらゆるコラボレーションから学び続けたカルレスのシステムは
"相手のフィーリングに流されること。僕は欠点も多いけど、自分のミュージシャンとしての柔軟性には自信が有る。だから色々な事が学べるんだ”。ジャズの世界からも学んでいる事は多い。"25年前のチック·コリアとのコラボレーションには多大な影響を受けた。英語も知らずにアメリカに行って、膨大な仕事に取り組んだんだ。凄い努力したね”。今年になって又チック·コリアと出会う。5月、6月の2ヶ月間、パコの六重奏のメンバーだったサックスのホルへ·パルド、パーカッションのルベン·ダンタス、カルレスベナベンの三人がチックと働く事になった。"又やる気満々だよ”と言うカルレス、足まで筋肉痛だそうだ。"一度も同じような経験が無い”とのこと。チック·コリアの呼ばれは、新しいメンバーでツアーを始めたパコ·デ·ルシアの間違いを指摘する意味が有るのでは無いかと言ううわさについても語ってくれた。"偶然だよ。うわさになってもしょうがない立場に居るからどうしようも無いんだ。パコに対して腹立たせてるなんてこと全く無いよ。この先また一緒に働く事になるかも知れないけど、今それは誰も知らない”。
数々のプロジェクトに参加しているカルレス、ホルへ·パルドとティノ·ディ·ジェラルドとのトリオでは "シン·プレセデンテス”の仕上げに掛かっている。今年の末までには、"ホセミ·カルモーナと一緒に出来上げかけているアルバムをリリースする予定。とっても期待してたプロジェクトなんだ。何年か前から一緒にアルバムをだそうって話をしてた。最近になってフラメンコ風に誓ったんだ、真面目に働き始めようってね。僕らのテーマで構成してるんだ。二人共お互いの音楽が好きだから、テーマを取り替えっこして行くような形で作曲して行ったんだ。僕がベースで弾いた曲をホセミに渡して、ホセミは僕にギターで弾いた曲を持って来てっていう風にね。何が最後に必要かによって、誰をゲストミュージシャンとして呼ぶかは最後に決めるんだ。歌声が必要か、どんな楽器が必要か次第さ”。
カルレスにとって最も大切な事は、自分のベースのサウンドに驚き続ける事。"それが様々なプロジェクトに参加する刺激になる”と言う。特に、他の
"道”と同様、まだ探りきっていない可能性が有ると言う、トリオにて感じるセンセーションはその刺激そのものだそうだ。他のミュージシャンについては話をしたく無いと言うカルレス、師匠となった今、"異端”フラメンコについて質問されると、"僕は専門科じゃ無いから”と行って言い逃れてしまう。何か言ってくれてもいいじゃ無いかと僕らが言い張ると、"気に入ってるアーティストは沢山いるよ。ギタリスト、パーカッショニスト等、素晴らしいミュージシャンがいる。カンタオール/カンタオーラが増えつつ有るのはとても印象的だね。今シーンの状態はいい感じだと思う、野心を感じるよ。オーケストラなんか使って働いたミゲル·ポべーダなんかは勇気有ると思うな。まあ僕が言う事なんて専門科としての意見じゃ無いけどね”。
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flamencojapan@flamenco-world.com