ビセンテ・アミーゴ
バイオグラフィー、ディスコグラフィア、Real Audioと読者からのコメント

 

アルバムっていうのはいくつものファエーナでできてる、だから誰かに捧げるんだ。


ビセンテ・アミーゴ、ギタリスタ. インタビュー

“音にての瞬間を、弾き始めた頃から探してる”

カルロス・サンチェス. セビージャ、2005年4月

「全てにおいて、独自の時が存在する」とビセンテ・アミーゴは言う。前作からもう5年が経った…  しかし、もちろん何もしないでいたわけでは無い。エル・ペレと1作リリースしたのもつい最近の出来事。そして、今月リリースされる“ウン・モメント・エン・エル・ソニード”は彼のソロ・ギタリストとしての最新作。ウン・モメント・エン・エル・ソニードとはスペイン語で“音にての瞬間”という意味で、彼がギターを弾き始めてから探し求めていることだと言う。ある場所、ある瞬間、音楽を位置できる空間。彼なりの人生の解釈でもある。この作品には誰かのために作曲されたテーマが多い。彼にとって友情は人生に欠かせない非常に大切な一部だかららしい…  そしてその気持ちを表現するのが音楽だから。アルバムのプロモーションや5月に日本で開始するツアーの準備などで非常に忙しい彼だが、この作品のできにかなり満足しているらしく、ファンのリアクションを期待しているそうだ。視線、笑顔、態度…  全てが彼の期待を露にしていた。


ビセンテ・アミーゴ
 
   

5年もソロ・アルバムをレコーディングせずにいましたね…  落ち着かなかったんですか?

俺自身が自分を落ち着かせなかった(微笑)。確かに様々な企画に取り組んできたね。ある物事は適切な時間を必要とする…  だから時には少し時間を掛けないといけなかったりするんだよ。俺より急いでた人もいたかもしれないけどね。2年ぐらい前にレコーディングするのが普通だったかもしれないけど、エル・ペレともレコーディングしたから…  2人のアルバムなんだ、あの作品は。だけど、最終的に待ってよかったと思う。次のアルバムはこんなに待たないようにしようとは思ってるけどね。

いつごろからこのアルバムに取り掛かったんですか?

去年だね。エクストレマドゥーラのロカマドールにアイデアを整えに、コンピューターとギターだけ持って行ったんだ。樫林の中にある修道院にね。作曲するためには最適の場所なんだよ。夜の12時になっても全く気がつかないぐらい集中してたさ。そこでアイデアを実らせてながら整えていったんだ。用事の無かった何週間かの間にね。1月にスタジオに入って、3月にはアルバムが出来上がってた。あの修道院に、そこで体験できる平和に1曲ささげたよ。

“ウン・モメント・エン・エル・ソニード”… この作品では何を探したんですか?

タイトルをつけなきゃいけないから… 俺はいつも言ってるよ、いつかタイトル無しのアルバム出すってね(笑)。俺は取り組んでる事に夢中になるのが好きだし、作曲するときはタイトルつけるのも好きなんだ。そういうことに関しては結構几帳面だからね。このタイトルをつけたのはロカマドールでタランタを作曲してる最中、音の瞬間ってものを一瞬感じたからなんだ。ドキッとする瞬間をね。音符は音での場所ってことから…  俺が探してる瞬間なんだ、特別な、音にての瞬間。ある意味では芸術の解釈の仕方さ。このタランタは俺の友人、ホセ・マヌエルのため。

それがこの作品を通じて伝えたいメッセージですか?

もちろん。いつも伝えようとしてることだよ、このアルバムだけでじゃなくてね。このアルバムだけで心掛けたことだって言うのは変な話さ。その音にての瞬間っていうのはギターを弾き始めた頃から探していることだから…  言葉で説明するのは難しいよ、音楽を聴けば簡単に理解できるんだけどね。

アルバムのテーマを簡単に解説してください。

ルンバの“デミパティー”(スペイン語で、デ・ミ・パラ・ティーとは、“私から貴方へ”という意味)は複文なしの一言。スペイン語に蹴りを入れたようなもんだね(笑)。遊びのようなテーマ。メロディーがシンプルじゃない、調和とリズムが見どころのテーマ。三人で遊んでいるみたいな感じ。ありふれた単純なルンバじゃない。何回か聴かなきゃいけないテーマだよ。とっても気に入ってる曲さ。自然な感じで生まれて、最初から納得したね。あまり手を入れないですんだんだ。ティノ・ディ・ジェラルドがドラムを撫でてるよ。

 

ビセンテ・アミーゴ
   

“カンポ・デ・ラ・ベルダー”…

コルドバに“カンポ・デ・ラ・ベルダー”っていう地区があって、昔、男達が命を掛けて戦った場所なんだ。結構質素な地区なんだけど、ものすごく豊かな名前を持ってる。ある時、クーロ・ロメーロにどこに住んでるかって聞いたら、「野外に、真実が存在するところに」って答えたんだ。全てが一致する。このテーマは闘牛士のホセ・トマスのために考えたテーマ。彼は本物の闘牛士。彼と経験したことは全て真髄そのもの。歴史に名を刻んだ人間だよ。すばらしい人物だし、俺の音楽を聴いてくれる人のために、長いこと遺るファエーナ(闘牛士の演技)を仕上げたかった。俺が彼を観に行ったときに感じさせてくれたことに対して恩返しをしたかったんだ。俺にとって友情は非常に大切なことさ。音楽は俺の人生を表現するためなんだ。彼等はその一部。俺にできる限りのすばらしい音楽を実現させたい…そしてその音楽をはっきりと表現したい…

“メスキータ”…

出来上がった状態で、メスキータ(回教寺院)の中にいる自分が見えたのさ。とっても伝統的なソレアにしたんだ。典型的な音階を使ってね。俺たちフラメンコが言うように、上からね。ラ、ソ、ファ、ミ。静けさを呼吸しながら、ゆっくり弾いたんだ。かびくさいトーケさ、俺の伝統的なフラメンコの解釈に基づいたトーケ。エル・ぺレのためのソレアさ。彼とはいろいろ経験したからね。

“タンゴス・デル・アルコ・バホ”…

フラメンコたちが理解できるように作曲したんだ。フラメンコの独特な雰囲気でね、特に最初がそう。だけど、肌に痛いようにもしてる。待つアルペジオがあってちょうど肌について思い起こされてたから…  そのコンタクト、空気とのコンタクトだよ。とってもフラメンコなテーマだね。この曲はレーコド会社がシングルにしたんだ。俺はルンバがシングルになるかなって思ってたんだけどね、もっと速いし。とってもフラメンコなタンゴスだよ。

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