ビセンテ・アミーゴ
バイオグラフィー、ディスコグラフィア、Real Audioと読者からのコメント

 

楽器だけで観客を楽しませるのは歌声だけでより難しい


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ボレロは貴方の息子、マルコスのためのテーマですね。

 

ビセンテ・アミーゴ
   

マルコスが兄貴を羨ましがらないようにね。ちょうどこの期間にマルコスが生まれたんだ。ビセンテ(もう一人の息子)には前作で曲を創ってやったけど…  本当は作曲した後から誰のためにしようかなって考えるんだ。最初から誰のためにするかを考えて作曲したのはホセ・トマスのテーマだけ。ほとんどのテーマが誰かに捧げられてる。俺にとって大切な人間のためのプレゼントだね。闘牛士がファエーナを観客に捧げるのと同じだよ。アルバムなんていくつものファエーナでできてるものだから、闘牛士のように、それらのファエーナを誰かに捧げるのさ。一枚のアルバムを仕上げるためには何度も何度も闘牛場に出なければいけないんだ。

ファルーカについて語ってください…

かなり前から自分自身と約束してたテーマさ。20年以上前から考えてあったパートまで含まれてる。マノロ・サンルーカルのファルーカを覚えた頃からのね。いくつかの散らばってたアイデアで、そういったものを今、曲にしたんだ。アイデアが実る時がある。今現在のアイデアと過去のアイデアが同時に実る時がね。独自の視点を加えることができたと思う。音楽には時の流れを感じない何かがあるって証拠だよ。すばらしい経験をさせてくれたファルーカだね。

“オリエンテ・メディテラネオ”

“ビベンシアス・イマヒナーダス”のサパテアードと同じ雰囲気のテーマ。ブレリアのリズムで弾いたパートを取り入れたのが前回のサパテアードとは違ったところだね。メロディーはクラシックのようなパートまであるんだ。

作曲する際の前提は?

自然に出てくることさ、もちろん熱心に取り組むことは必要だけどね。探さないといけないんだ。見つけるのは探してるからさ。常にメロディー、音楽について考えてる。ギターを手にしていなくとも、音楽は頭の中にあるんだ。だから道端でメロディーに出会うこともある。いつでも何か見つけられるさ。

自分の為に作曲する方が他人の為に作曲するより難しいですか?自分に対しての方が厳しいですか?

ギターのために作曲する方がカンテのためより難しいね。楽器だけで観客を楽しませるのは歌声だけでより難しいよ。大切なのは自分自身楽しむことだね、本当に好きなことをやりながら。

 
"俺の人生を音楽の形で表現してる"

個性的であるのは難しいですか?

分からない。知ってる人がいるなら教えて欲しいね(笑)。俺は自分自身であるだけさ。

ファンが貴方の音楽に期待を掛けている今、その期待に答えるのは困難に感じますか?

さっきの質問もいい質問だけど、これも引けを取らないね(笑)。自分を満足させるのが一番大変なんだよ。自覚し始めたときから傷つきやすくなったしね。怖さも感じるようになるんだ。かなり前からそういう状態を経験してきてるんだけどね。常に打ち勝たなければいけない恐怖さ。そういったことに対してはすごく慎重に対応してるよ。

貴方の音楽は何を伝えようとしてるんですか?

俺の人生。何も隠すことのない人間の態度で取り組んでる。皆が知ってることを伝えようとしてる、苦痛の味、嬉しいことや辛いこと。俺自身の語り方でね。俺の人生を音楽の形で表現してるんだ。

俺の人生を音楽の形で表現してる

ソロ演奏のフラメンコ・ギターは今どのような状態ですか?

すばらしい時にあるね。上手いギタリスタは多い。その中で優れるのは昔から難しいことだけど、今はさらに困難だね。パコ・デ・ルシアやマノロ・サンルーカルの貢献の後…  彼等が成し遂げたことを考えるとね。だけど熱心に取り組めば、目立つことは可能さ。


ビセンテ・アミーゴ
 
   

ファンの教育に成功していますか?

ファンはすでに学ばなければいけないことは知ってる。だけどそれは簡単にできることじゃないんだ。フラメンコが尊重されるまでは時間がかかったよ。まあ俺たちはファンに教える立場の人間じゃないからね。権力のある人間にかかってることさ。産業がどのような興味を見せるかだよ。だけど、アルティスタが願ってることとは違うことが多いいね、実際は。

ギタリスタがフラメンコの主な創作者ですか? 

あるギタリスタは創作者、あるカンタオールやバイラオールがそうである様にね。

最近インタビューしたギタリスタ達は、他のジャンルと混ざり、進化する結果、フラメンコギターの音が失われる危険について語っていましたが、その件についてどう思いますか?

そうは思わない。フラメンコ・ギタリストは小さい頃からフラメンコを聴いて育った人間なんだから、一人のフラメンコのせいでフラメンコが失われることは無い。フラメンコじゃないものをフラメンコって呼ぶときが一番危ないことなんだ。フラメンコの領土を越えた音楽だとか言われたりする音楽があるけど、俺にしてみれば、そういった音楽は元からフラメンコじゃなかったんだと思うね。フラメンコは長い歴史を誇るアルテ、簡単にものにできるもんじゃない。理解するためには熱心に勉強し、吸収する必要がある。俺はこんなことについて話す立場じゃないけどね。

ドゥエンデは存在するんですか?

もちろん存在するさ。

ドェンデとはいったい何なんでしょうか?

ドェンデとは何かをはっきり定めようとしたことは何度もある。今現在使ってる定義は、“自らの解釈の結果である“起源”に辿り着くための道”、だね。

アルテについては?

美学のサイエンスの様なものかな。人生をどれだけ美しく、音楽を通じて表現できるか、絵を通じて、彫刻を通じて…

フラメンコにプレーサ(純粋さ)は存在するんですか?

純粋さは全てに存在する。ただその純粋さを理解する人間も違えば、解釈のし方も違う。俺にとって純粋さって言うのは、他人が過去に成し遂げたことをベースに、どこに進むかを慎重に考えた結果、自分自身から生まれることだね。純粋さには尊重が欠かせない。

レコード会社を設立するプロジェクトは?

リディア・フェルナンデスとのプロジェクト。もうできてるんだけどね。“V2アミーゴ”っていう名前なんだ。ここでは俺の好みのアルティスタを自由に選んで新しいアイデアを提供するつもりさ。若者を支えるためのプロジェクト。そういった面で面白いプロジェクトだと思う。

最後に、何時何所でこの新作のツアーを始めるんですか?

5月に日本で始まる。早く始めたいんだけど、今月はプロモーションのせいでちょっと難しいんだ。ミュージシャンたちともレパトリーを決めて弾き始めないといけないし…

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flamencojapan@flamenco-world.com

内容

ビセンテ・アミゴ、4月に5年ぶりのニュー・アルバム“ウン・モメント・エン・エル・ソニード”リリース.

 
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