ビセンテ・アミーゴ
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トップ・テン FLAMENCO-WORLD.COM 2005

勝馬

Flamenco-world.com, 2005年12月

この2005年、認識されているフラメンコたちの年となった。ビセンテ・アミーゴと
ディエゴ・エル・シガーラの2人がFlamenco-world.comの売り上げに基いて構成されたランキングのトップを飾っている。新人アルティスタの中で一番秀でたのはパコ・デ・ルシアお気に入りのラ・タナ。ホルへ・パルドの“ビエントス・フラメンコス”は楽器演奏フラメンコに再び注目を浴びさせることとなり、エンリケ・モレンテやホセ・メネーセのようなカンタオールたちを聴き直す年ともなった。人気プロデューサー、ハビエル・リモンの新レーベル“カサ・リモン”からリリースされた作品の発見もあった。もちろんカマロン・デ・ラ・イスラの売り上げは全く落ちる様子なし。DVDリリースは回復されたレコーディング、巨匠達のライブ、そしてバイレとギターの教則ものがメイン。リリース数もほどほどで、新しいアイデアにも出会うことが少ない年となり、大半のリリースはすでにフラメンコの世界に確かな地位を築いているアルティスタの作品となった。

CD. トップテン FLAMENCO-WORLD.COM 2005
DVD. トップテン FLAMENCO-WORLD.COM 2005
書籍. トップ FLAMENCO-WORLD.COM

CD. トップテン FLAMENCO-WORLD.COM 2005

ビセンテ・アミーゴ、ディエゴ・エル・シガーラ、そしてラ・タナの3人が順番に2005年Flamenco-world.comの売り上げのトップを飾った。ギターとカンテの名手、そして、パコ・デ・ルシアに後援された新人タレントの三3人。5年ぶりのソロ・アルバムとなったビセンテ・アミーゴの“ウン・モメント・エン・エル・ソニード”は独自のサウンドを更に探った1枚。ディエゴ・エル・シガーラはベボ・バルデスと共に達成した世界的な“クロスオーバー”“ラグリマス・ネグラス”の勢いに乗って再びフラメンコに戻った。桁外れのパコ・デ・ルシアやトマティートの伴奏で、ピカソにインスパイアされ、ファンを魅了した。ラ・タナのファーストアルバム“トゥ・ベン・ア・ミー”のリリースはカマロン流のボーカルフラメンコに新たな息を吹き込み、若者にフラメンコに興味を持たせることになろう。もちろんパコ・デ・ルシアがこの作品のプロデュースを担当したことがこのアルバムの売り上げに明らかに影響したことは言うまでもない。


(Foto: Daniel Muñoz)

“子孫”の多さにもかかわらず、カマロン・デ・ラ・イスラはフラメンコファンにとって未だに欠かせない存在。若きカマロンの未公開レコーディングはファンに大いに受け入れられ、アルバム“カマロン・エン・ラ・ベンタ・デ・バルガス”はFlamenco-world.comの売り上げリストの第4位に。第10位にはハイメ・チャバリ監督のカマロンについての映画“カマロン、ラ・ペリクラ”のサウンドトラック“カマロン・ラ・ペリクラ、VO”が、すでにレコーディングとして販売されているテーマの数々で構成されたレパートリーにもかかわらず、かなりの売り上げを達成し、カマロンの“インテグラル”(コンプリートレコーディング)の再版がこの知り尽くされたカンタオールの遺産を再びファンに提供する切欠となった。

楽器演奏フラメンコに関しては、ホルへ・パルドの“ビエントス・フラメンコス”がファンの注目を浴び、新企画Flamencodigital.com からのmp3ダウンロードにしろ、CDの売り上げにしろ、どちらも好評でランキングの5位に位置。サクソフォニストのアルバムは今年の人気プロデューサーハビエル・リモンが設立したレーベル“カサ・リモン”がリリースする音楽の一例。パコ・デ・ルシア、トマティート、ニーニョ・ホーセレ、ドゥケンデ、モンセ・コルテスなどといった一流フラメンコたちのゲスト参加で豊かにされたレコーディングで来年の作品を予感させる。アルメニア人バイオリニストのアラ・マリキアンとギタリスタのホセ・ルイス・モントンのアルバム“デ・ラ・フェリシダー”もトップテンに近づいた。“マナンティアル”で歩み始めたフュージョンの道を辿った作品。フラメンコ・チルと呼ばれるスタイルを代表するチャンバオのニューアルバム“ポキート・ア・ポコ”も好評となった。

カンテのクラシックも大好評。中でもリストの第6位と第7位を獲得した2人のベテランカンタオールの作品、エンリケ・モレンテの“モレンテ・スエニャ・ラ・アランブラ”とホセ・メネーセの“ア・ミス・ソレダデス・ボイ”には注目。グラナダ出身のエンリケ・モレンテは、アルバムと同タイトルの映画のサウンドトラックからオリジナルでもありながらオーソドックスな作品を生み出した。世界屈指のジャズギタリスト、パット・メセニー、ギタリスタのフアン・アビチュエラやトマティートなどがゲスト参加している。ホセ・メネーセはスペイン文学黄金時代の詩を唄ったレパートリーをレコーディング。数年間のツアーで発表してきたレパートリーでもある。セビージャのビエナルでの講演DVDも含まれている。リストには入らなかったものの、アンダルシー音楽に接近したエル・レブリハーノのアルバム“プエルタス・アビエルタス”もかなりの売り上げを達成した。

“カマロン、ザ・ムービー VO”、“モレンテ・スエニャ・ラ・アランブラ”などで明らかにされたように2005年はフラメンコ関係の映画がCDの売り上げに強く影響した。カルロス・サウラの“イベリア”も同じケース。数多くの一流アルティスタがこの映画の為にイサアク・アルベニスをべースに作曲/創作している。映画“フラメンコ”のオリジナルサウンドトラックと同様、売り上げランキングの定番になるであろう。こういった内容の豊かなアルバムに近いのがレコピレーションタイプの作品で、中でも“パ・サベル・デ・フラメンコ”シリーズの好評には注目。このシリーズの第3枚目がすでにリリースされており、フラメンコギターの1枚も聴き逃せない。

ドゥケンデの“ミ・フォルマ・デ・ビビール”やオホス・デ・ブルホの“テチャリー”のようにリリースが遅れてしまった作品が待ち遠しかった年でもあったが、ホセ・メルセー、アルカンヘル、ミゲル・ポベーダ、フアン・ディエゴ、そしてもしかしたらエストレージャ・モレンテまでもが新作をリリースする予定の2006年の売り上げランキングには必ず入るはず。

続く >>

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