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カンテの地でのバイレ


Antonio el Pipa (Foto: Daniel Muñoz)

ヘレスのカンテの重大さは長年バイレをかげらせてきたほどのもの。しかし、地元のアカデミアでバイレを学んでいった新世代バイラオールたちの貢献によってヘレスのバイレが最近注目を浴びるようになった。この地のバイレは、伝統を常に尊重し、カンテと親密なやりとりをべースにしながらホンドなスタイルを深遠に踊ったもの。アントニオ・エル・ピパ、マリア・デル・マル・モレーノ、フアキン・グリロの三人がヘレスバイレの大黒柱といえよう。フラメンカな家族に生まれたアントニオ・エル・ピパ、伝統を重視しカンテを豊富に取り入れたバイレスペクタクルを披露する。“ビベンシアス”、“プンターレス”、“ヘネラショーネス”...などが彼のスペクタクル。マリア・デル・マル・モレーノはアントニオ・エル・ピパの女性版。カンテとの調和を探った起源バイレが“モメンティートス・デ・バイレ”、“ヘレス・プーロ”などで楽しめる。

 

María del Mar Moreno
(Foto: Daniel Muñoz)

フアキン・グリロのバイレの源はアントニオやマリアと同じ。しかし、彼の提案は、舞踊の世界的な共通点を意識したかたちで現代化されている。パコ・デ・ルシアのグループの一員として活躍し、“デ・ノーチェ”や“グリロ”といった彼のスペクタクルを世界各地のフラメンコフェスティバルで披露すると同時に、世界中のフラメンコファンに彼のバイレを魅せてきた。今まで舞踊団の一員として踊り、地元のマエストロにバイレを学んだ新世代バイラオールたちがソロバイラオールとして舞台に上がり始めてもいる。その一例がメルセデス・ルイス。エバ・ジェルバブエナ舞踊団から独立してから、すでに二作目のスぺクタクル、“ヘストス・デ・ムヘル”を完成させている。彼女と同じように、アンドレス・ペーニャもソロバイラオールとしての道を歩み始めている。マドリッドで働いているドミンゴ・オルテガ、コルドバコンクールで活躍したソラージャ・クラビーホ...彼等がカンテの地のバイレを支えるバイラオールたち。

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