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昔々...新しい楽器
1977に行われたパコ・デ・ルシアのラテン・アメリカツアーでの出来事だった。スペイン大使が企画したパーティーで、バンドのパーカッショニスト(ルベン・ダンタス)がペルー特産のカホンに出会った。これがきっかけでルベン・ダンタスがパコ・デ・ルシアのセクステットにカホンを取り入れたのである。レフェレエンスであった(今でもレフェレンスであり続けている)このパコのバンドで使われるというのは直接フラメンコに取り入れられるのと同様。カホンを“養子”にした頃にセクステットのバイラオールだったマヌエル・ソレールは当時小型のボンゴを弾いていたらしい。マヌエルは1999年のFlamenco-world.comとのインタビューで「カホンはそれまで使用されていたコンガ、ボンゴ、ドラムといった打楽器よりフラメンコにとって簡素な楽器だった」と語っている。

パコ・デ・ルシア自身も「カホンはフラメンコに最適さ、バイラオールのタコネオの響き、テーブルでコンパスを刻む拳の音やギターの木を叩いた音に近い音の楽器だからね。トーン無しの楽器だしね、皮を使ったタイプの楽器とは違って。いつもいい音なんだ、何の伴奏に使っても。大発見だと思うよ、とっても誇りに思ってる発見さ」とホセ・マヌエル・ガンボア著作の“ウナ・イストリア・デル・フラメンコ”で語っている。バンドの一員だったホルへ・パルドは「カホンは弾くの簡単だし、持ち運びも簡単、パルマとタコネオの間にあるような音、ギターの木を叩いた音にも近いし、余計な調和の問題を起こさないから...完璧だね」と言っている。さらに
「ルベン・ダンタスはカホンの新しい弾き方を生み出した」と付け加える。パーカッショニストのルベン・ダンタスはペルーの伝統的な弾き方とは違ったフラメンコに適したカホン演奏法の創立者として知られているのだ。マエストロのプレイはカマロンの“カジェ・レアル”、“ビビレ”、“コモ・エルアグア”;パコ・デ・ルシアの“シロッコ”、“ライブ・イン・アメリカ”、“ソロ・キエロ・カミナール”;ホルヘ・パルドの“ラス・シガーラス・ソン・キサー・ソルダス”、“ベロス・アシア・ス・シノ”、“2332”;カルレス・ベンベンの“アイグア”、“フェニックス”;ペペ・アビチュエラの“ア・マンデリ”;チャノ・ドミンゲスの“イマン”;“ジャズパーニャ”...と数多くのレコーディングで楽しむことができる
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