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秘訣はサポートすること

同じ世代、しかし、違った道を歩んできたサンルーカルのパーカッショニストが
セピージョ。ヘラルド・ヌーニェストリオのパーカッショニストの彼によると、パーカッションもカンテ、バイレ、ギターと同じレベルのフラメンコモダリティーとして成り立っているという。カホンがそのために最適の楽器、「カホンよりフラメンコに合う楽器は難しいね、パルマとタコネオの中間にあるサウンドだから。タンバリンや
タブラは代用になるけどもっと難しい。べースになるパーカッションが必用になるからね。」 さらに、フラメンコの原則を無視してはいけないことを十分認識している。「こういった楽器をフラメンコで使うためには一定の弾き方で取り組まなければいけない。タブラやジェンベーを弾くようには弾けないんだ。パーカッショニストであるのと、カホネーロであるのとには明らかな違いがある。カホンを上手く弾くやつは少ないよ。未だにカホンを教えてる人もほとんどいないしね。俺は自分の知ってる弾き方を教えてるよ、これが正しいって弾き方だってわけじゃないけど。ギターの場合はっきりと正しい弾き方っていうのが定まってる。他の誰かが教えたら独自の教え方をするだろうね。皆でカホンの弾き方っていうのを定めていってるんだ。」  だからこそ、カホンがフラメンコ基本のパーカッションであるパルマと足の邪魔にならないようにしなければいけない。マリオ・コルテスと同じく、「秘訣はカンタオール、バイラオール、ギタリスタをサポートすること。ヘラルドにソロやれって言われたらソロをやる。俺は観客に“魅せる”ためのプレイを心掛けてるカホネーロじゃないからね」と語っている。

セピージョ:
「秘訣はカンタオール、バイラオール、ギタリスタをサポートすること

バルセロナ出身のギジェルモ・マッギルはジャズとフラメンコを跨るミュージシャンの一人。エンリケ・モレンテやラファエル・リケーニといったアルティスタたちを通じてフラメンコに出会った。チャノ・ドミンゲスのセクステットに付属し、“オジェ・コモ・ビエネ”などといったアルバムのパーカッションを担当し、音楽研究科のファウスティノ・ヌーニェスと一緒にカホンフラメンコを学ぶための教則ビデオをもリリースしている。“アプレンデ・エル・カホン・フラメンコ”がそのタイトル。DVDに含まれているインタビューでは、何故カホンが直接フラメンコに取り入れられたかについて語っている。「カホンは伝統的なフラメンコのパーカッションを邪魔しない新しいサウンドをフラメンコに与えた。ギター、パルマ、バイレに完璧にフィットし、フラメンコの純粋さを乱さない楽器」だかららしい。「カホンのフラメンコへの貢献は、単純にリズミックナパートを加えフラメンコの新しいサウンドになったこと」  だそうだ。彼にとって「カホンは全てのフラメンコのリズミックなスタイルに合う、テンポに柔軟性の必要ないスタイルに」合っているとのこと。カホンの使用が完全に定着しているバイレのためのカホンについては「動作の伴奏をすることが大切だね、サパテオを繰り返すように弾くんじゃなくて」と語っている。

ギジェルモ・マッギル:「カホンは伝統的なパーカッションを邪魔しない新しいサウンドをフラメンコに与えた」

フラメンコカホネーロのリストに加えなければいけないもう一人がチャボリ。ニーニャ・パストーリのアルバムにもライブにも欠かせない人物だ。ニーニャ・パストーリだけではなく、フアキン・コルテスもラモン・ポリーナとバンドレーロと一緒にチャボリのカホンを取り入れている。カディス出身のアントニオ・コロネルはエバ・ジェルバブエナ舞踊団のレギュラーメンバー。マノロ・サンルーカルやカルメン・リナーレス、イスラエル・ガルバン等とも働いている。カホンシーンに最近登場したパキート・ゴンサレスは若いにもかかわらず、マノロ・サンルーカルとデビューした後、多くのアルティスタのために働いている。パコ・デ・ルシア、ケタマ、ニーニャ・パストーリ、ビセンテ・アミーゴ、ホルへ・パルド、チャノ・ドミンゲス等のために働いているキューバ人のルイス・ドゥルサイデスも忘れてはいけないミュージシャンだ。他にも、ぺぺ・モトス、ルッキー・ロサーダ、グイト...  ウエルバのロス・アクティボスのカホネーロたち、グラナダのタジェール・デ・コンパス・デ・アルマンハジャルといった貧しい地区に住む若者たちを音楽を通じて社会に復帰させるプロジェクトから誕生したカホネーロたちにとってカホンフラメンコは彼等の生活の動機になっているのである。作品もリリースしている。

カホンフラメンコの歴史はもうすでに書き始められている。始まったばかりだが、すでにアルティスタ、マエストロ、作品、スタンダード、思慮、カホンについての様々な意見、ルティエー...などが存在する。明らかに継続の念が感じられる。カホンのコンパス、サウンド、扱いやすさ、そして値段までもがミュージシャンを目指す若者たちを魅了している(ギターとは比べ物のにならない)。しかし、歴史の長い楽器と同様に尊敬の念を抱いて取り組まなければいけないのはもちろんのこと。アンダルシア地方では「昔は勉強したくない子供は大工を目指したもんだが、今は親にカホンを買ってもらってる」などと冗談間際に言われていたが、このような意見にはますます何の根拠もなくなっている。簡単じゃない、簡単に弾けるような楽器じゃない。単に叩くだけではないから、音楽を生み出すのが目的だから。そのためには何時間もの練習が必要、フラメンコのコンパスの勉強だけではなく、パーカッション特有のテクニックを学ばなければいけない。エル・ガリの言う通り「やたらに叩くんじゃない、一発完璧なタイミングで打つ」のがフラメンコパーカッションの真髄なのである。

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