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“ロス・クアトロ・エレメントス”.スペシャル
違いの調和
シルビア・カラド.マドリッド、2004年10月
「四大構成要素.四人のバイラオール.四つのスタイル。それぞれ違ったフラメンコの感じ方」。“フラメンコ・フェスティバル・USA”監督のミゲル・マリンのこの発言は、第四回目となるこのフェスティバルのスペクタクルのコンセプトを的確にまとめている。そのうえ、「フラメンコ・アルティスタとニューヨークのアーティストたちとの交流を深める」
為に、今回のプロダクションには振付師のジャクリン・ブグリシが舞台監督、クリフトン・テイラーがライトアップ・デザイナー/舞台装置デザイン、そして、両国をまたがって働いたミゲル・アドロベルがコスチュームデ・ザイナーとしてフェスティバルに参加している。皆、音楽監督を務めているギタリスタのヘラルド・ヌーニェスや、四代構成要素(火、地、空気、水)
を演じるバイラオール、カルメン・コルテス(火)、アレハンドロ・グラナドス(地)、カルロス・ロドリゲスとダニエル・ドニャ(空気)、ロシオ・モリーナ(水)というフラメンコアルティスタたちと同じ観点からフラメンコを理解している。
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カルメン・コルテス |
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“ロス・クアトロ・エレメントス”は、「フラメンコそのものだが、違った美学を披露する」。この新しいイメージの誕生に大いなる貢献をしたのが、現代舞踊の機才マルタ・グラハムの後継者であるジャクリン・ブグリシ。「四大構成要素というテーマはとても身近に感じる、私の仕事はいつも環境、人、人間の心の傷つきやすさに関してのものだから。心のコミュニケーションを表現し、美について語りたい」
フラメンコに取り組むのは今回が初めてのブグリシ、「これだけ多種多彩な表現に、同じジャンルのなかで出会えたのには驚き」
だったそうだ。さらに、「フラメンコの“用語集”はとっても興味深い。マルタ・グラハムの美学、演劇コンセプトに取り入れられるアイデアをたくさん学んだ」とのこと。ライトアップと舞台背景の貢献は大きい。クリフトン・テイラーは、「バイレと感情的な関係を築き、同時に、四つの要素を表現する為の色や形」を探したそうだ。その上、「表現力のある色にインスピレーションを得て、社会の潜在意識に伝わるように、昔の考えを表現する為に新しいテクノロジーを利用している」。衣装も雰囲気を築き上げている。デザイナーのミゲル・アドロベルの意志は、「伝統的なフラメンコのスタイルを保ちながらも、非時間的なコスチューム」をデザインすることだったそうだ。違った世代が同じ舞台を分かち合っている、「違った年代がね、だから、若者も興味を持つ作品だと思う、フラメンコの力が全く衰えずに」
フェスティバル・インテルナショナル・デ・サンタンデールで発表された“ガラ・フラメンカ”に前例とするこのスペクタクルの展開の基礎は音楽。冗談がてらに「五つ目の要素」と自らを呼んでいる、ギタリスタのヘラルド・ヌーニェスが担当、「僕の仕事は、全ての音楽規準を結びつけること、僕が全曲の作曲者ではなく、パコ・クルス、アレハンドロ・グラナドスの曲もあるかあら、全体を統一させる為に必要な仕事」。へレス出身の彼、このプロジェクトの出来に大分満足そうだ、「皆友達だからだけじゃないけど、舞台装置方から、衣装や意志まで、意欲的な作品だと思う」。ゲストアーティストとして初演に参加する、ヘラルド・ヌーニェス自身とサックスのペリコ・サンベアット、だけでは無く、カンタオールとして、ルイス・モネオ、ラファエル・ファロ、へスス・メンデス、そして、エバ・ドゥラン
が参加。ギタリスタはパコ・クルスとラファエル・ヒメネスの二人、パーカッショニストはナチョ・アリマニー。
火.地.水.空気.
そしてバイラオールたち。地を再現するアレハンドロ・グラナドス、伝統的な、感情的で男らしいセギリージャを踊って見せる。火はカルメン・コルテス。ソレアを踊る。時には平静な、時には興奮した、成熟した、落ち着いた踊り。カルロス・ロドリゲスとダニエル・ドニャは、バイレ・ポル・ファンダンゴスで空気の役を分かち合う。「人物に忠実に、ヘラルド・ヌーニェスの音楽が僕のバイレの風となるようにしたかった。観客が単なるバイレスペクタクルを観賞しに来ただけという事にならないように、身をゆだね、専心して、バイレを通して伝えたい...
観客が一つ一つの要素の力強さを見出せるように」。グアヒーラで水を再現するロシオ・モリーナによると、「四人の違った人物だって事ははっきり分かるけれど、ジャクリン・ブグリシが求めていた調和が達成できた」という。ニューヨーク出身振付師のブグリシにとって、このハモニーは、「全員が、心に感じる気持ちを分かち合えた結果」だそうだ。

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“ロス・クアトロ・エレメントス”はフェスティバル・デ・オトーニョ・デ・マドリッド2004の企画として、テアトロ・アルベニスにて、2004年の10月21、22、23の3日間で初演される予定。その後は、香港、ロンドンへ、そして、来年の一月には第四回フラメンコ・フェスティバルUSA2005のプログラムの一部として、ニューヨーク、マイアミ、ワシントン、ボストンで上演されることとなっている。
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flamencojapan@flamenco-world.com
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