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サビーカス
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エステバン・サンルーカル |
サビーカスの場合は少し違う。ナバラ出身で、独学で学んだことを自慢にしたギタリストだった。国際的なフラメンコギターの大使としての役割を果たし、特にアメリカでは伝説的なギタリストとされている。彼の音楽への貢献は、その表現力、高度なテクニック、感受性、フラメンコを蘇生させた豊かさ、そして新しい進化の可能性を開いたことにある。彼はまた、最初にジャズに手を出した一人で、それはサックス奏者のエル・ネグロ・アキリーノとの共演からも明らかだ。大量の資料と各曲へのコメントもついてくる『サビーカス、フラメンコの大家たちVol.14』、アメリカで、ハイファイ(Hi-Fi)で収録された『サビーカス、コンサート、1940-1950』に反映されている。教材としては、『フラメンコの王』というタイトルの、CD付きの楽譜もある。
この時代には、他にも特筆すべき名前がある。メルチョール・デ・マルチェーナは、特に伴奏に優れたギタリストだった。それを明らかにしているのが、ニーニャ・デ・ロス・ペイネス、トマス・パボン、アントニオ・マイレーナ、マノロ・カラコールらと残した録音だ。エステバン・サンルーカルは、特にペペ・マルチェーナ、アンヘリージョに伴奏することが多かった。後にトーケをラテンアメリカに伝播させ、その地に留まることになる。このアーティストに関しては、今日に録音が残されていないが、彼の音楽を学ぶ方法はある。『エステバン・サンルーカル、フラメンコギターのマエストロ』という楽譜だ。ディエゴ・デル・ガストールは、セビージャの広大な平野である、出身地モロンに根を下ろした彼の特異なスタイルとテクニックによってフラメンコの歴史に名を残している。残念なことに、彼のCDはないのだが、『オモニモ』というタイトルのフアン・タレーガのCDにおける伴奏を聴くことはできるし、DVDのコレクション、『リト・イ・ヘオグラフィア・デル・トーケ』の中で、彼の映像を見ることもできる。このコレクションの中には、ニーニョ・リカルド、メルチョール・デ・マルチェーナ、サビーカスといった、当時のトーケのスター達を見ることもできる。
こうしたレパートリーの存在は、現在では数えるほどの例外を除いては暗黙の了解になっている。その例外の一例は、近年開かれたラファエル・リケーニのリサイタルだ。この中で「我々に先立ち我々の作り上げる、フラメンコの現在と将来への道を残してくれたマエストロたちの曲」を取り戻した、というのは彼自身の言葉だ。そしてサビーカスの『ダンサ・アラベ』、ニーニョ・リカルドの『レクエルド・ア・セビージャ』エステバン・サンルーカルの『マンティージャ・デ・フェリア』などを取り上げた。このエステバンの曲は、パコ・デ.ルシアが最初のころのCDでも取り上げたテーマだが、南米の音楽とフラメンコを媒介する彼の独特な作曲だ。今のところ、このラファエル・リケーニの偉大なマエストロ達へのオマージュは録音はされていないが、是非録音してほしいものだ。近年トーケの父を取り上げた別の例は、興味深いことにカンタオール、エンリケ・モレンテだ。彼の作品は、最新の技術を用いてラモン・モントージャ、サビーカスやマノロ・デ・ウエルバの古い録音に、彼のカンテを加えたものである。このグラナダ出身のカンタオールは、CD『エル・ペケーニョ・レロホ(小さな時計)』は、「ギターとカンテのためのトーケへのオマージュ。彼らは手本となるマエストロたちだから」と説明する。これは一聴の価値がある作品だ。できればライブでも。鳥肌の立つような経験になる。
ここまで色々見聴きしてきたが、ギターフラメンコの歴史とその主役達についての知識を完全なものにしたい人は、本を読むことだ。読書は大歓迎。というのも、新聞記者アンヘル・アルバレス・カバジェーロ氏が、『エル・トーケ・フラメンコ』を出版し、フラメンコの三部作を完成させたからだ。重要な人物を押さえながら、ギターフラメンコの歴史をその起源から現在までたどるには欠かせない文献だ。読みやすく、写真も載っている。パコ・デ・ルシア以前にもギタリストがいたことを確認するために、楽しく読める本だ。
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