シリーズ『バイレの祭儀と地理』
DVDで再発売
『リト・イ・ヘオグラフィア・デル・トーケ』もデジタルで発売中
2003年10月
Flamenco-world.com
フラメンコのオーディオビジュアルも、新しいテクノロジーに対応しはじめた。この“考古学的”ともいえる作品の普及と存続のために、アルガ出版社(Alga Editoriales)は、これまでのVHSに加えてDVD版の『リト・イ・ヘオグラフィア・デル・バイレ』を発売する。12巻のDVDは、1970年代にラジオ・テレビシオン・エスパニョーラで放映されたもので、今は亡きファルーコ、ビセンテ・エスクデーロ、アントニオ、エンリケ・エル・コホや、今日はベテランとして知られる、マティル・デ・コラル
、エル・グイート、マリオ・マジャ、若手として活躍し、現在は聖別されるほど高い評価を受けているマヌエラ・カラスコ、クリスティーナ・オヨス、メルチェ・エスメラルダらの演舞が収録されている。

マティル・デ・コラル (DVDフレーム 'リト・イ・ヘオグラフィア・デル・バイレ)
出版社によると、このコレクションは『当時のバイレフラメンコの世界の全てを拾い上げ、周囲を取り巻く環境や、現在はほとんど廃れてしまったものの、現在のバイレの基礎となっている踊りを再現する』のを目的としている。
『リト・イ・ヘオグラフィア・デル・バイレ』の第1巻目は、カンディルのバイレの再現により、バイレの発祥への旅から始まり、詩とバイレの調和、そして踊り手トマス・デ・マドリードのモノグラフを紹介する。第2巻目は、民衆のフィエスタをテーマにとりあげ、マヌエラ・カラスコやメルチェ・エスメラルダの踊りへと迫る。第3巻目はカフェ・カンタンテの時代の様子から始まり、マヌエラ・バルガス、パコ・ロメーロといった大物を紹介する。続いては劇場のフラメンコの時代を先取りする。この巻ではビエンカサオス一家を描き、 マリオ・マジャ
の象徴的な作品『アイ・ホンド』が紹介される。第5巻では再びカフェ・カンタンテの時代へと戻り、後半ではエル・ミンブレ、マティル・デ・コラルの兄弟が主役となる。第6巻では、再びプライベートなフィエスタを紹介。後半ではサラ・レサーナ、マヌエル・ソレール、ペパ・モンテスに焦点が当てられる。スペイン民謡とフラメンコの関係は第7巻で取り上げられる。ここにはさらに、エンリケ・エル・コホの遺産と、フローラ・アルバイシンのバイレが収められている。第8巻はアカデミアを巡りながら指導とテクニックを中心に進められ、特にヘレスのフェルナンド・ベルモンテのアカデミアに密着する。続いての第9巻では、アントニオが中心となり、劇場のフラメンコを大きく取り上げる。カルメン・モラのバイレも紹介される。第10巻では、現代のフラメンコを、作品『アイ・ホンド』と、クリスティーナ・オヨスのソレア・ポル・ブレリアスで振り返る。第11巻は、
エル・グイート
に迫りながら、バイレフラメンコが通り過ぎてきた時代を見なおす。最終巻はバイレフラメンコの歴史と、ファルーコとその一族のモノグラフで幕を閉じる。これら全巻通して、カンテとトーケも登場する。エル・チョコラーテ、ホセ・メルセ、カルメン・リナーレス、チャノ・ロバート、タレゴン、ラモン・エル・ポルトゥゲスといった、大物のカンタオールたち、ペドロ・バカン、モルチョール・デ・マルチェーナ、ペペ・アビチュエラといったギタリストたちを初め多くのアーティストが出演している。

マリオ・マジャとエル・グイート (DVDフレーム リト・イ・ヘオグラフィア・デル・バイレ)
『リト・イ・ヘオグラフィア・デル・トーケ』も、DVDで登場
ギターのコレクション、『リト・イ・ヘオグラフィア・デル・トーケ』もDVD版が発売される。このDVD版は全4巻で、1982年までのフラメンコギターの巨匠たちのテレビでの演奏が収録されている。どれ一つ欠くことのできない貴重な映像の中で、
パコ・デ・ルシア,、ニーニョ・リカルド、トマティート、サビーカス、セラニートの作品はその一例にすぎない。
DVDフレームスギャラリーとリト・イ・ヘオグラフィア・デル・バイレ
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